一番重要なのに忘れがちな造成工事について

皆様、「造成工事」(ぞうせい)とはどんなものかご存知ですか?
今回は理想の外構を完成させるために最も大切な造成工事についてお伝えします。

造成工事が重要な理由



造成工事とは簡単に言うと「整地」のこと。主に家を建てる時に行うことが多くなっています。造成工事には、低いところに土を入れる盛土余分な土のすき取りと処分まわりに土が崩れないようにする土留め擁壁などの工事があります。外構工事のことを考えて造成計画をしないと、無駄な費用が掛かってしまうリスクがあります。

住宅メーカーに造成工事でお金を払って盛土したが、その土が多すぎて今後は逆に外構工事の際にその土を取り除くといったことがあります。残念ながらよくある話なのです。
造成工事は家づくりの過程において必要な工事です。避けて通れない工事だからこそ、重要といえます。

「家を建ててから外構計画」というイメージが出費の原因?

無駄な出費が掛かってしまうのは、家の設計段階で外構をしっかり計画していないことが原因です。新築の造成工事の多くは、建築を頼む住宅メーカーが計画しますが、ほとんどが外構計画をぼんやりしたイメージで進めてしまうことが多いようです。そのため、なんとなくで造成工事が進み、家が完成し、引っ越して実際に生活がスタートしたときにその無駄に気づくといったパターンが見受けられます。

造成は住宅メーカー以外にも依頼してOK

あらかじめ住宅メーカーに相談しておく必要はあると思いますが、造成工事は住宅メーカー以外の業者に頼んでもまったく問題ありません。業者にもよりますが、弊社のような外構業者も造成工事を担当できます。そこで費用を比較していただくことができますし、土地の造成段階で、外構計画を踏まえた工事をしてもらえれば無駄な出費を防ぐこともできます。

家と外構を一緒に計画することが最重要



マイホーム計画を行う際は、つい家づくりをメインにしてしまい、外構計画は忘れ去られがちです。建物本体の計画もしながら外構計画をするのは大変ですが、駐車場やアプローチ、塀などの位置や高さなども詳細に計画しておけば、適正な土の量になるだけでなく敷地全体の間取りが無駄のないものになります。また、外構計画をすることによって、家の間取りも決めやすくなります。

また、家と外構のバランスがうまく取れた住まいになり、家だけが豪華で庭は今ひとつ、といったアンバランスな住まいになるのを防げます。さらに造成、家、外構の最適な予算配分ができ、1回のローンですべての借入を済ませることもできるなど、沢山のメリットがあります。

造成計画に不備が判明したS様のケース



実際に当社にご相談をいただき、造成計画の不備がわかったS様のケースをご紹介します。S様は住宅メーカーで既に造成工事を依頼済みでしたが、盛土が多い計画でした。

そこで当社から住宅メーカーに外構に合わせた適正な量の土に減らすことを依頼し、その結果、お客様の無駄な出費を防ぐことができました。

その後外構工事もお任せいただきましたが、境界の土留め擁壁工事が未工事のままで、家は完成していたため隣の畑に重機を入れなければ工事ができない状態でした。隣地の方が協力的だったので許可をいただけましたが、もし断られていたら擁壁は作れなかったかもしれません。

造成工事のときに土留め擁壁を作っておけば、あるいは後で工事するためのスペースを考えた家の配置になっていれば、もっとスムーズに工事ができたはずです。

こんな敷地の造成は要注意



特に以下のような敷地条件の方は、造成工事次第で金額に大きな差が出る可能性があります。そのため家の設計段階で外構もしっかり計画し、より無駄のない造成工事を行う必要があります。

●高低差が大きい
敷地と周囲の高低差が大きいと土留め擁壁が必要になり、費用が高額になることがあります。さらに2mを超える土留めは、宅地造成等規制法の許可を申請する費用もかかります。

●斜面に接している
敷地に斜面があると崩れないようなだらかにしたり、擁壁を作ったりする造成工事が必要になるかもしれません。また傾斜角が30°を超え高さが2mを超えると「がけ」の扱いになり、地方公共団体ごとに定められた「がけ条例」に適合した造成工事が必要になります。

●上下水道の引き込みが必要
隣接する道路に水道の本管がないと、離れた場所から引き込むことになり費用が高額になります。また下水管が敷設されていない地域では、家の排水を処理する浄化槽の費用が必要です。それぞれの位置は外構にも影響するため、早い段階からお庭を考慮した造成工事の計画を立てるようにしましょう。

●敷地が狭い道路に面している
敷地が大型車両の入れない狭い道路に面していると、資材を小分けにして運ぶため、運搬費や人件費が増えます。

まとめ



造成工事は、家づくりの過程においてとても重要な工事です。しかし家や間取りに意識が向きがちで、その重要さに気づいている人は多くありません。家の設計段階で外構も考えた造成計画をしておかなければ、後で無駄な費用がかかったり、工事がスムーズに進まなかったりということも

創園社では、造成の図面や見積りの作成を無料(※)で行っています。メールまたは公式LINEから図面と現場の写真、ご要望などをお送りいただくと、希望工期内に納まるかなどと合わせて、おおよそのご予算を担当よりご連絡させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。

※工事の規模によっては費用をいただくこともあります。

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