なぜ、あらかじめ「図面を送る」必要があるのか?その疑問にお答えします。

こんにちは、創園社です。

当社ではお打合せや現地調査の前に、お客様に建物、庭、駐車場、隣家境界線付近などがわかる写真や、座標測量図、平面図、立面図、配置図などをラインなどで送っていただくようお願いしています。

しかし、「図面を送るなんて面倒……」と思われる方も大勢おられるはず。

そこで今回は「なぜ、あらかじめ図面を送る必要があるのか?」について、当社の考えをお伝え致します。

座標測量図や平面図、建物の写真などは何に使う?

―図面や写真が必要な理由

端的にお答えすると「家とその周辺環境が詳しくわからないと、外構工事の正確な提案ができないから」です。

外構工事は住宅だけではなく周辺環境などによっても、適切な工事内容や進め方などがまるっきり変わってしまう、完全オーダーメイドの工事です。

なので、テンプレート的な間取り図などはありません。
外構工事は、すべてゼロから考えなければならないのです。

―考えるための基になるのが、図面や写真なのです。

外構では家建物の窓の位置や大きさ、間取り、周辺環境や道路の広さなどたくさんの状況や条件に合わせて設計していきます。


▲住宅と同様に、お庭も長く使うものです

外構工事は左官や電気工事、土工事や造園など、多岐にわたる知識と技術力が求められます。
どの業者に依頼しようか迷った時に、判断基準が金額だけになってしまうと、後々やり直しが必要になったり後悔する原因になります。

あまり知られてはいませんが、住宅と同様に外構工事にも決まりや法律があります。
住宅では厳しく取り締まりがありますが、外構にはまだまだグレーゾーンなところが多く、あまり知識や技術力がなくても工事ができてしまい、またその良しあしもプロにしか分からないというのが現状です。


正確な数字がわからないと、満足のいく外構工事はできない



―他社さんで外構工事をしたあと、当社に再度依頼される方も多い事も現状。

お客さまの話を聞いていると、金額面ももちろんあると実感していますが、それと同時に当社ほど図面などをきっちり見て、外構工事の計画を立てる会社さんが少ないということもわかってきました。

以前の記事(https://www.souensha.co.jp/news/20220726-2/)で「外構工事で忘れてはならないのは土工事」という点もお伝えしましたね。
土工事で行う水勾配や盛土、残土処分などがしっかり考えられていないと、ただの理想論、つまり机上の空論だけで工事計画が進んでしまい、結果、当社で外構工事をやり直す事になったり、実際に工事が始まったら予定していたイメージではできないとわかったりする事例も多いです。

―「図面提出」→「電話打ち合わせ」→「来店」→「現地調査」という順序になっているのも、前もって情報収集し「創園社ならどんな提案ができるか」を精査しておく必要があるから。

「いまから現地に来てもらえますか?」というお問い合わせもいただくのですが、現地に行っても、わかるのは「そこから見える景色」だけでしかありません。
実際にどのくらいの寸法や勾配があるかなどの「正確な数字や配置」は、図面でないとはっきりとわからないんです。

その「正確な数字」をすっ飛ばして、概算見積もりや打合せを行うのは不可能なのです。ですから、現地での打合せはほとんど内容のある話は出来ないというのが実情です。
もちろん、リフォームなどで図面が手元にない場合は有料にはなりますが、現地調査の上現況図を作成して打合せすることも可能です。


▲長年手付かずでお悩みだったお庭も、お手入れしやすくリフォームした事例

外構も一生のお買い物。本当に困っている人に、丁寧に向き合いたい

これは当社のわがままかもしれませんが、やはり本気で「外構工事に向き合いたい」と考えておられるお客さまへの工事を行いたいとは思っています。

厳しい言い方になるかもしれませんが、実際のところ、「特にこだわりはないから安く仕上げたい」という方の10件のご相談に対応するよりも、「永く愛せる素敵な外構とお庭にしたい」と熱い想いを持ってお問い合わせされる方1件にしっかり注力したいのです。

外構工事は、お客様が思っているよりもずっと長いお付き合いになります。
20~30年先を見据えて、微に入り細に入り、共同で最高の作品を創る。
大げさかもしれませんが、それくらいの熱量で対応しています。

熱い想いをもったお客さまに応える企業であり続けたいと考えるからこそ、話は一周しますが、図面の提出をお願いすることになるんです。

―さまざまな検査を行い、どういう状況にあるかを正確に把握した上で診断・治療をする病院と似ています。

だから提出いただく図面や写真が、外構工事のスタート地点だと言えます。

そのスタート地点に立ってやっと、設計の打合せ、ローンなどのご提案ができます。

▲お子さんも遊びやすいスペースへ

―何にでも共通しますが、相手のことをよく知ることが重要なのです。

相手をよく知るためのツールが、外構工事では各図面・写真になる、ということです。

「探し出して送付するなんて面倒だ」というお言葉ももっともですが、大切な費用を最大限に生かすため、そして理想だけが先走った外構工事で後悔しないためにも、図面や写真の提出にご協力いただければと思っています。

―最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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